海まで日記

おなかのなかの声を聴く。ごく私的な、習慣と実験のためのメモ書き。

「きょうはこういう日」一昨日のこと。

「きょうはこういう日」と思うことで、
自分をなぐさめたり、戒めたりする日がある。
「きょうはホームに着いたとたん電車が行っちゃう日」とか、
「つまづいたり、角にぶつけたりする日」とか。

きょうは間違いなく「隣の席運がない日」だった。

ランチのタイ料理やさんでは、
3人組の年配の女性が誰かのお葬式のやり方ついてずっと文句を言っていた。
お茶に入った喫茶店ではママ友同士が
子育ての考え方があわないママについて大げさに憂いていた。

そして今待ち合わせで入ったスタバではー。
占いなのか宗教なのか、何やら曼荼羅のような紙を広げ、
魂の成長についての話が始まった。
神妙な声で「なんであなたには全部わかってしまうんだろ」とか言っている。
もちろんなんの話をするのもその人の自由だし、
「きょうはこういう日」なのだからしかたがない。
でも自ずと耳を持っていかれて本に集中できないから、
イヤホンをしてそちらをみないようにする。
すると今度は何やらいい匂い。いい匂いすぎる。
曼荼羅の二人がアロマの小瓶を木箱からズラリと取り出し、
一瓶ずつ匂いを確かめているのだ。
耳は閉じられても鼻は無理〜。。
ほかの人の反応は?と、前の席に目をやったら、
おばさん二人がミカンを食べていた。

うん、きょうはこういう日だ。